top of page

​潜在意識の活用

潜在意識について
意識の約9割を占める潜在意識。
この表層部分には生まれてから12~13歳くらいまでの自分の体験から得られた様々な価値観が存在します。
人間はまずその人格の核となる部分を3歳くらいまでに確立します。
そして、この核を基にして雪だるま式に心が成長していきます。
幼少期は顕在意識と潜在意識は未分化の状態です。心の成長と共にこの二つが徐々に分かれていき、12-13歳になる頃には明確に二分されます。ちょうど中学校に上がる頃ですね。
 
潜在意識にはしっかりと蓋がされ、それ以降はよほど辛い体験や感動的なことが無い限り、その内容が変わることはありません。
すなわち自分のアイデンティティが確立された状態になります。
我々のアイデンティティは、この強固に蓋のされた潜在意識により、安全に保たれています。
 
ちょっと感動的な映画やドラマを観ただけで、潜在意識が書き換わって
性格が突然変わってしまったら怖いですよね。
観た直後は人生が変わったような気がしても、ものの1週間も経たないうちにまたもとに戻ってしまうことが殆どです。
現代風に(?)例えて言うと潜在意識はスマホのOSのようなものです。
アプリは簡単にンストール・アンインストール出来ますが、OSはそうはいきません。
潜在意識の奥底には幾多もの輪廻転生から得られた様々な体験、人生観が存在します。
我々の日常生活は過去生~幼少期の体験から知らず知らずのうちに様々な影響を受けています。
 
潜在意識の中には+の要素、±(+でもーでもない)要素、-の要素が存在します。
このうち、プラスまたはプラスマイナスの要素はいいのですが、マイナスのものがやっかいです。
 
潜在意識にしっかりと蓋がされていることは、アイデンティティを保つことに役立っている反面、改善したいと思っている悪癖などを正すことが難しいという負の面もあります。

催眠中に潜在意識に大きなプラスを刷り込む

催眠状態(変性意識状態≒トランス状態)では、この”蓋”の力が一時的に弱まります。
セッション中、潜在意識の中に大きなプラスを書き込むことにより、マイナス要素を中和し、潜在意識からの悪影響を断ち切ることが出来ます。
潜在意識の活用_20181114.png

+ イメージを潜在意識に刷り込む

潜在意識の活用_説明文_20181122.png
セッション中に“体験”することは全てイメージの世界でのことではありますが、実は人間の脳は、催眠中、強力な感情を伴ったイメージの世界と実際の体験をはっきりと区別することが出来ません。
ハラハラ、ドキドキのアクション映画を観るとき、実は私たちは軽い催眠状態に入っています。それが作り物の世界だと分かっていながらも手に汗を握りながらその世界に引き込まれます。
催眠状態での幼児期や過去生の再体験も確かにイメージの世界での出来事ではありますが、かつて実際に自ら体験したことでもあり、極めてはっきりしたリアリティを持って感じることが出来ます。
 
その時の痛みや匂いまでもありありと感じる人もいます。
 
その時の悲しさ、辛さを思いだし泣き出す人も多くいます。
催眠状態でこのリアルな再体験をしている間に、上記の”プラスイメージ”を潜在意識に同時に埋め込んでいきます。
これにより実体験によるマイナス要素が中和されていきます。
​上記の内容を、少し理屈っぽくなりますが、別の角度から説明していきましょう。
 
人間の脳にも動物や爬虫類の脳とあまり変わらないような、大脳辺縁系と呼ばれる原始的な部位が存在します。”情動”は主にこの部位の活動に関わっています。
 
これに対して、大脳新皮質と呼ばれる、哲学的なことや科学的なことを考える際に使われる、”理性”を司る部位が大脳辺縁系の上部に存在します。
催眠中は、大脳新皮質の活動は弱まりますが、大脳辺縁系の活動は普段通りで変わりません。脳は大脳辺縁系優位、すなわち情動優位の状態になっています。
このことは、催眠中は科学的・理性的ものから解き放たれ、神秘的・非科学的・感情的なものが支配する状態となっているということを意味します。
大脳新皮質がお休みしている間に、イメージの世界の中で様々なポジティブな、そして神秘的な体験をして、脳(大脳辺縁系)にしっかりと新たな神経回路を作って行きましょう。
 トラウマとなった前世や幼少期のネガティブな体験を打ち消すような、より大きなプラスイメージを潜在意識にしっかりと刷り込んで​いきましょう。
bottom of page